クルマが少なかった昔


私が幼少の頃、札幌市の人口は、現在の約1/5程度でした。1/5と言いましても、人 口は40万人近くおりましたから、当時でも大都市の方でしたね。
 
マイカーはほとんど無く、乗用車は冠婚葬祭の時くらいしか利用しなかったようです。荷 物は、馬車や馬ソリを使って運搬しておりました。私は、時々馬ソリに乗せて貰ったので すが、いやー楽しかったですね。しかし、私の目の前で馬糞をタレられたのには子供な がら驚いたものです。
 
また当時のトイレは水洗ではなかったので、コヤシ汲みも馬車や馬ソリを使っておりまし たね。コヤシ汲み屋のおじさんが、便槽から汲んだコヤシを大きな桶に入れて担いで運 び、馬車や馬ソリに組み付けた大きな肥樽に入れておりました。
 
バキュームカーが出て来てたのは、私が小学校に入ってからですね。その頃には、馬 車や馬ソリは少しずつ姿を消して、オート三輪や小型トラックが取って代わりました。そ の頃の札幌は、道路渋滞や交通事故も少なく、住み易い時代でした。
 
旅行には、父親が鉄道員(ぽっぽや)だったので大いに汽車を利用しました。当時は、 家族保養の為のパス(家族パス)があったので、鉄道の交通費はほとんど掛かりません でしたね。古き良き時代でありました。

おわり



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