磁気テープの性能について


磁気テープの磁性層には「磁性体」という鉄の微粒子がベースフィルムの上に塗布され ています.この微粒子の一粒一粒が磁気ヘッドにより磁化されることで永久磁石化,つ まり音波の強弱を磁気の強弱として記録されるわけです.
磁性体の粒子が細かいほど高密度になり多くの情報(広帯域)を記録することができま す.オーディオカセットテープには,ノーマルやメタルなどのテープがあります.ノーマル テープよりもメタルテープのほうが周波数特性やS/Nおよび感度等が優れているの は,従来のコバルト酸化鉄系テープに比べて保磁力,出力とも高く超微粒子化されてい るためです.



さて音質についてですが,テープの種類によってイコライズされております.しかし,音の 良さというのは周波数特性だけでは決まりません.色に3要素があるように,音にも「音 色」「音の高さ」「音の強さ」という音の3要素があるのです.この3つのバランスがとれ て、初めて音の善し悪しが決まるのです.またS/Nや感度,そしてバインダやカセットメ カニズムの構造も重要な要素です.しかし、磁気テープはCDやDVDに押され、ここ数 年の間に消え去る運命にあります。

おわり



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