虫の声


もう秋ですね。秋の夜長は虫の声で楽しむのが風流ですね。
ところが自宅近くで、夏になると聞こえたセミやキリギリスなどの虫の声が、数年前から聞こえなくなりました。幼虫がカラスにでも食われてしまったものか、それとも自然が少なくなった為なのか定かではありません。ただ、近くの山から小鳥が下りてきて囀っているのが救いです。

私の子供の頃は、円山公園にセミやクワガタをよく取りにいったものです。クワガタは古木の側にたくさん住み着いており、一日で10匹以上取れました。
セミの成虫を取るのは子供には難しいので、土の中にいる幼虫を取ったものです。夏休みの宿題に、幼虫から成虫になるまでの課程を観察して絵に描いて担任の先生に見せたことがあります。担任の先生もその課程を見るのが初めてだったらしく「本当に、こうなるの」と何回も聞かれたことを思い出します。

今の子供は、養殖されているクワガタ等の昆虫しか知らないのかも知れません。山の中で、セミやキリギリスの声を聞いたとき「あ、野生のセミだ」「野生のキリギリスだ」と言うのでしょうか。

おわり



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