自殺者には厳しい大学


以前、京都・小学生殺害事件の容疑者がマンションから飛び降りて自殺したという事件 がありましたが、容疑者は高校を卒業させられた事に不満をもっていたようですね。
 
ほとんどの生徒は単位が足りなければ、卒業できないことを悩むはずです。しかし容疑 者はその逆で卒業したことを悩み、中退にしてもらえなかったことに不満を抱いていたよ うです。この辺りの心境が分かりません。
 
私の周りにも単位が取れないことを悩んで自殺した学生がおりました。自殺の原因は、 ただそれだけではないと思いますが、少なくとも単位が足りなくて卒業できないため、希 望していた会社にも就職が出来なかったことが大きな原因と思います。
 
その学生が自殺する前、私にこんな質問をしました。
   「生きていて何か良いことありましたか」

 私は質問の意味がよく分かりませんでしたが、子供の頃の超貧乏と青年期の大学闘 争を思い起こし、
   「良いことよりも、苦しいことの方が多かったと思います」
 と答えました。
 
それから、学生は大学を休むようになり、数日後、石狩浜の番屋で首を吊って自殺しま した。残念なことです。一番ショックを受けたのは、指導教官である教授でしょうね。
 
また、ある就職担当教授は「学生のうちに自殺して良かった、もし就職してから自殺でも されたら企業に迷惑をかけることになる」等と冷たく扱っておりましたね。いやあ、厳しい お言葉であります。

おわり 



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