マグロ


自殺と言えば、私の父親が鉄道公安官だった時の話です。私が子供の頃、鉄道自殺が 多くて、鉄道公安官だった父親は、その度に現場検証に行ったようです。
現場は細切れにされた死体が横たわっており、丁度、マグロの刺身のようだったそうで す。
 
それで、父親は鉄道自殺があれば「マグロがあがった」と呼んでおりました。
父親は、それから間もなく、鉄道公安官から札幌駅勤務のほうに移動しましたが、酷た らしい自殺者の遺体を見るのが辛かったのかも知れません。
 
しかし、戦時中、中国で敵を7人殺したと豪語していましたから、死体を見ることは慣れ ていると思うのですが、同胞の場合は別なのかも知れませんね。

同胞でも、搾取する者、される者、騙す者、騙される者、殺す者、殺される者、このよう な事を思えば、とても同胞とは思えない人間が多すぎます。
 もっと、平和で豊かな社会を築くために、一致団結できないものでしょうかね。

おわり



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