靖国神社問題


 

度重なる小泉首相による靖国神社参拝が原因で、第二次世界大戦で多大 な犠牲者を出した周辺諸国の指導者等から反感を買っております。それは、戦争を起こした東条英機等のA級戦犯も合祀されているから、というの が大きな理由のようですね。

つまり、A級戦犯を合祀することで、戦争犯罪人として烙印を押された当時の為政者が、靖国神社のお陰で一瞬にして神 になったということですね。ということは、国のために戦って戦死し、ここに祀 られている戦死者も全て「神(軍神)」なんですね。

 
しかし、国のために戦った沖縄のひめゆり部隊が祀られていないのは何故でしょう。つまり対象者が女性の場合、沖縄戦で負傷した多くの将兵を助けても軍神にはなれないようです。
まあ、ひめゆり部隊は軍神には似合いませんが、こんなところにも女性差別の現実が見られるようです。しかしながら、いかなる宗教にも信心が全くない私にとっては、どうでも良いことのよう に思います。 


そもそも、靖国神社はお寺じゃないのですから軍神となった将兵の遺骨は ないですよね。中国や韓国・北朝鮮が問題にしているのは、A級戦犯をも軍神としてその霊をなぐさめ冥福を祈るといった行為なのでしょう。

精神的に戦死者を 弔うだけなら何ら問題はないと考えます。しかし、中国や韓 国・北朝鮮には日本の宗教が理解できないでしょう。ひょっとしたら靖国神社に祀られ軍神となった将兵の遺骨でもあると誤解しているのかも知れま せん。 


いっそのこと、第二次世界大戦で戦った相手の毛沢東や蒋介石そして金日成等も靖国神社に一緒に合祀したら誰からも文句は出ないと思われます。 そうそうルーズベルトも最大の敵でした。それも一緒に祀りましょう。 

こうして首相は、終戦記念日に堂々と参拝すれば良いのです。昭和天皇がA級戦犯の合祀を遺憾として参拝しなくなったのに、国内外からの批判を余 所目に、それでも首相は参拝を続けています。これは満州事変や日華事変 などの日本軍による侵略行為をまったく反省しなかったA級戦犯の精神状態とほとんど変わりませんね。 

2006.9.3 石川 栄一 
おわり 



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