レーザーディスクの経年変化問題

         /// メーカーの回答に対する私の見解 ///

 回答拒否の販売元6社には,照会状を4度ほど差出しておりますが,未だ何の連絡 もないため,レーザーディスクの経年劣化に対する対応の姿勢がないか,あるいは一 般消費者に対する対応の姿勢がないと判断せざるを得ません。また、このことは,企 業倫理にも反するものと思います.

 以上のように,一部のメーカーを除き,パイオニアLDC社とほぼ同様な回答内容で した.
 しかし,ポニーキャニオン社のように,「使用方法、保管条件」によっては、劣化が発 生する可能性が有るとのべているメーカーもあります。
これは,経年変化の原因は,一般ユーザーにも責任があるとも受け取れます.
そこで私は,レーザーディスクの大手製造元であるパイオニアLDC(株)商品技術部に スノーノイズやCF現象に見られる経年劣化が「使用方法、保管条件」によって発生す る事が有り得るのかどうか確認したところ『そのようなことは絶対に有り得ない』という 回答が有りました。
この回答を受け再度,ポニーキャニオン社に対し論理的且つ正確な見解を求めました が次のような一般論的な回答しか得られませんでした.


        LD保管条件、使用方法の留意点として、
        ◎直射日光の当たる場所
        ◎高温多湿の場所


ポニー社が主張されるこれら経年変化の原因は,後天的に起る可能性があるもので 製造工程が原因による経年変化とはなりえませんし、「直射日光の当たる場所」や「高 温多湿の場所」での使用が何故,経年変化の原因になるのかが不明です。
一般ユーザーが通常,生活をしている室内でレーザーディスクが劣化するような「直射 日光の当たる場所」とか「高温多湿の場所」とは具体的にどのような場所なのでしょう か.
もし劣化をするとしたら,経年変化ではなく,ディスクの変形や反りのような状態でしょ う.変形や反りは経年変化ではありませんからポニーキャニオン社が指摘する一般ユ ーザーの保管条件、使用方法にも原因があるとは言えません.


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