オーディオのための部屋の環境づくり


私がAVに懲りだしたのは、ビデオよりもオーディオが先でした。理由は簡単です、懲り だした頃は、テレビもビデオも無かったからです。
私のオーディオ歴ですが、3歳くらいの頃にゼンマイ式の蓄音機から始めて、10歳くら いの頃は鉱石ラジオ、小学校高学年でゲルマニウムラジオ、レフレックス式トランジスタ ラジオ、そして中学生になって管球式アンプへと進みました。何れも手製です。私は、如 何にして純粋な音を出すかというのが最大の目的でした。

収入の無い中学生時代に管球式アンプの大量生産を行ったので、パーツを集めるため に雑品屋さんを巡回したのを思い出します。当時は、パワートランスやアウトプットトラン スが高価だったので、雑品の中でそれを見つけたときは、宝物でも掘り当てたように喜 んだものです。

重複するパーツを拾ったときはそれを貯めておき、同じ趣味の友人と物々交換をしまし た。それからアマチュア無線局にもよく足を運び、要らなくなったパーツを頂いてきまし た。
しかし、収入のある現在では、パーツ屋さんが減少し、特に真空管などはなかなか手に は入らなくなっているので残念に思います。


さて、部屋の環境作りですが、音楽を聴くのは絶対にリスニング・ルームでなければなら ないと言うわけではないのです。10畳程度のリビング・ルームあるいは、6畳いっぱい に使える部屋でも(ただし真四角な部屋は定在波の原因になるため禁物)も工夫しだい で立派なリスニング・ルームになります。
たとえば、部屋の内側には吸音材を貼るか、厚手のカーテンなどで音波の反射を適当 に減らすだけで、かなり改善できると思います。

そのような対策をしても理想からはるかにかけ離れた部屋の場合は、スピーカーシステ ムを選ぶ事によって何とかなります。その逆に、処置なしのスピーカーシステムであって も部屋で救われる事もあるのです。部屋とスピーカーシステムの相性は最も大切であ り、スピーカーの設置の仕方にも工夫が必要です。低音不足のスピーカーシステムは遮 音性の壁を背にして床に直接置く。低音の出すぎるスピーカーシステムの場合は、壁か ら離し床から持ち上げるといった方法でもコントロールできます。

また、意外と忘れがちなのは、スピーカーケーブルです。ケーブルには過渡的に数アン ペアから、場合によっては数十アンペアもの大電流が流れます。そのため、容量リアク タンスや誘導リアクタンスなどの影響を受けやすいので、スピーカーに付属のケーブル はやめて、高級なスピーカー専用ケーブルに交換しますと過渡特性や周波数特性が改 善され、かなりのグレードアップになります。

私はヘッドフォンによる音楽の鑑賞は、オーディオとは思っておりません。と言いながら 最近、コードレスヘッドフォンを買ってしまいました。

おわり



トップへ
トップへ
戻る
戻る
前へ
前へ
次へ
次へ