レーザーディスクの経年変化問題

 /// レーザーディスクは本当に問題が無いか ///

 さて,P社は,1985年後半からのディスクは対策済みであるから,問題は無いと述 べていますが,はたして事実でしょうか.
このことで,P社に問い合わせたところ『問題はない』と回答されていたのが『基本的に 問題はない(’89.5)』と『基本的』という3文字が加わりました.こうなると,何かあや しくなってきます.
 実際には,1986年以降の製品にも欠陥が発生しているとのことです.対策を施した にもかかわらず不良品が出るのはなぜでしょうか.あるAV雑誌では,次のように述べ られています.


通常のレーザーディスクは,片面もの両面ものを問わず,接着剤により2枚貼り合わ せて製品化されています.
「その接着剤からのガスが酸化アルミを侵しアルミ反射膜を腐食させている」

との事.

対策前は,ディスク外部からの水分によりアルミを腐食し,対策後はディスク内部から のガスによりアルミを腐食するようです.
このAV雑誌の説明は推察であり,私が知る限りでは,対策後のディスク不良の原因 については,メーカーでさえもつかんでいません.
事実P社は「接着剤のガスによりアルミを腐食したというのは初耳です(’89.10)」と 述べられています.あるいは原因が分かっているとしても公表が出来ない事情がある のではないかと 思います.

量産品であるため微少の不良品が出ても不思議ではありませんが,X社の一部の製 品のように半数あるいは90%以上が不良となると話が変わります.また「接着剤から のガスによりアルミ反射膜を腐食させる」ということが事実なら,ディスクの製造工程や 方法を変更しなければならない重大な欠陥です.


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