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最終更新日 2023/7/15
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お金を貯めるには、お金を使わないこと
 日本がコロナ禍に陥ってから、物価がどんどん上がり続けているため、実質賃金が低下して、老後が心配な国民がほとんどと思います。そこで生活防衛のために、節約をして貯蓄に励みましょう。

私の隠居部屋の冷房(天井扇風機)
消費電力 約50W(エアコンの1/10)

1.冷暖房に電気を使うのはできるだけ控えましょう。
【冷房】 エアコンは電力を大量に消費します。猛暑日、我が家(札幌)では家中のすべての窓を開けっ放しにして、扇風機を回します。それでも暑ければ、扇子とうちわを使います。注意すべき点は、蚊やハエなどの害虫防止のため、窓には必ず網戸を付けましょう。

私の隠居部屋の暖房(FF式石油暖房機「中央」
消費電力 約60W(エアコンの1/10)

【暖房】 エアコン暖房も電力を大食いします。我が家では、60年前から石油(灯油)暖房です。北海道の家庭のほとんどは、石油暖房ですので珍しくはありませんが、昔は茶の間だけを暖房して家族団らんをしていました。現在は子供部屋などの各部屋に石油暖房機を据え付けて個別暖房が主流になりました。

2.着るものは破れても、継ぎ接ぎをして何年でも着ましょう。
3.節水のため衣服が汚れても洗うのは一週間に一度にしましょう。


 雨水タンク(amazon)

4.飲料水や炊事用、風呂・洗濯用の水は、雨水タンク集水器に、雨水を貯めておいて使いましょう。
 
なお、飲料水や炊事用の水は、浄水器で濾過してから使用しましょう。
5.照明は、節電のためLED電球に切り替えましょう。


 
ソーラーテレビとラジオ(amazon)

6.テレビは、ソーラー充電・手回し発電の機能付きにしましょう。
7.ラジオも、電池や電気を食わないゲルマニウムラジオや鉱石ラジオにするか、ソーラー充電・手回し発電の機能付きのものにしましょう。


Microsoft、ウィジェット

8.ニュースは新聞や週刊誌を解約しインターネットで読みましょう。
 
読売新聞や朝日新聞などからもデジタル版が出ていますが、結構なお金がかかるので、只のMicrosoftウィジェットで十分楽しめます。
 ただしウィジェットは、保守・右翼系の記事内容がほとんどですので、特に自民党、公明党、維新の会支持者にお勧めします。

9.自家用車はなるべく使わずに、目的地まで歩きましょう。
 
散歩は健康的ですし、自然の中を歩くことで、脳がリラックスでき、太陽の光を浴びると体内でセロトニンという脳内神経物質の分泌が促されるそうです。


『主婦必見!たった今から買い物上手になる3つのルール』

10.買い物の基本は、今必要な物を予め決めておいた予算の範囲内で買いましょう。
 
衝動買いや、まとめ買いは無駄遣いにつながります。また、外食は無駄な出費ですので、できるだけ慎みましょう。


 いずれも、経済観念が大切です。金銭感覚が鈍い人には、節約は無理かもしれませんが、生活防衛のために出費を抑えましょう。
 お金を貯めるには、できるだけお金を使わないことです。

 一方で、国民が節約をして貯蓄に励めば、経済が回らなくなるという意見もありますが、経済が回らなくなって一番困るのは、自民党政権を支えている富裕層だけです。彼らは、株の投資などで何億、何十億と大儲けして、不労所得を増やし、豚のように肥え太っている人たちです。
 こういう人たちはいずれ、生活防衛をしながら生活している国民の敵となるでしょう。
おわり
 2023/7/15 石川栄一
目次
イワシの頭も信心から

ことわざ「鰯(イワシ)の頭も信心から

 鰯の頭のようにつまらないものをあがめるのも、信仰しているからである。つまらぬものを信じ込んで疑わない者を皮肉に批判することば。
[基本的な用法]
 「鰯の頭」を例にあげ、まともに相手にしてもしかたがないものとして、迷信を否定するのが基本的な用法。

[]  戦争中、私は・・せめて偉い人たちに、人間らしさや教養をもってほしいと、ないものねだりをしていたようである。
 日本の偉いさんの教養はゼロに等しく、偉くない人たちは、偉いさんの言葉に『鰯の頭を信心する』信者なみに従っていた。

[古山高麗雄*兵隊蟻が歩いた|1977] by kotobank

百合が原公園(札幌市)
撮影:石川栄一

 わが国の宗教人口は、2億人とも3億人ともいわれていますが、実際、どの程度の人々が、宗教団体に加入しているのでしょう。宗教人口が、日本の総人口よりも多いということは、一人が掛け持ちで加入していることになります。

 私は、どこの宗教団体にも入っておりませんが、先祖代々『禅宗(曹洞宗)』で葬式を出しております。私の結婚式は神前でしたが、結婚披露宴は洋式であげております。しかし、父親と母親の葬式は禅宗(曹洞宗)で出しました。
 私自身の葬式も、禅宗になるだろうと思っていますが、私は無宗教ですので、どうなるでしょう。

 無宗教の葬儀は、自由葬ということになり、僧侶による読経や焼香などは行われれず、読経の代わりに黙祷と、焼香の代わりに献花を行うようです。
 どこかキリスト教の葬式に似ています。私の場合、読経の代わりに好きな音楽を流して欲しいですね。例えばマーラーの「交響曲第三番ニ短調」 あるいはオルフの「カルミナ・ブラーナ」が良いですね。

神道』 日本、古来の宗教として神道があり八百万(やおよろず)の神を祀っています。神道の神々は、海の神、山の神のような自然界や自然現象を司る神々、商売や学問の神々、縁結びなど人間関係の神など、その数と種類の多さから「八百万の神」と言われています。

 私達が神道のお世話になるのは、結婚式や住宅などの起工式や竣工式、七五三のお祝い、合格願い、選挙の願掛けでしょうか。あとは、初詣や神社のお祭りです。これらは冠婚葬祭という行事であり、全ての国民が国家神道の信徒というわけではないでしょう。

お布施』 宗教団体が、お布施や檀家を集めるのは自然な行為であって、それをしなければ、宗派を維持できません。托鉢は修行の一環として、紀元前5世紀頃、インド北部(今のネパール付近)のお釈迦様の時代から、おこなっていたようです。
 しかし、統一協会や、かつてのオウム真理教のように、人の弱みにつけ込みながらお布施を集めるやり方は、批判されて当然です。
 
また先日も統一教会の総裁が何か言っているようです。
『教団総裁「日本は賠償を」 政治家批判、反発あらわ』共同通信
 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の教団トップの韓鶴子総裁が6月末、教団内部の集会で「日本は第2次世界大戦の戦犯国家で、罪を犯した国だ。賠償をしないといけない」「日本の政治は滅ぶしかないだろう」と発言。
反日根性もここまで来ると異常です。

 統一協会は「産学協同フォーラム」などと公的な組織と紛らわしいな組織を作って、産官学界に進出を図っていたようです。
 いずれにしましても、宗教団体は、様々な団体に形を変えて迫ってきますので、弱みにつけ込まれないように、注意すべきと思います。
おわり
 2023/07/03 石川栄一
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国民を好戦的にしたマスコミ
 ロシア・ウクライナ戦争は、終結の見通しが暗いようですが、その大きな理由は「力による現状変更を許さない」などと欧米列強が戦争を煽っているからです。かつて帝国主義時代「力による現状変更により世界を植民地化して領土を拡張」してきたのは、欧米列強のほうです。

 更に、マスコミは「欧州の同盟国から受け取るレオパルド2、71両、米国からのM131両供与」と報じ、ウクライナに供与する人殺しの道具は、まだ足りないなどと大々的に報道しています。
 「たかが領土」のために、マスコミはなぜこのように好戦的になるのか、私には分かりません。更にマスコミは、「ウクライナ軍がロシア兵数十人殺害」とか、「ロシア軍の戦車数十両破壊」などと、何のためらいもなくウクライナ側の戦果を報道しています。戦死したロシア兵にも家族があり、多くの人が悲しみます。いい加減、マスコミには戦争を煽るのをやめて欲しいものです。

 ロシア軍は現時点で、何があっても無条件撤退はしないでしょうし、ウクライナ軍も領土奪還は出来ないでしょう。
 アメリカの高官が「ロシアを消耗させるためにウクライナに武器を援助する」と発言しているように、ロシア・ウクライナ戦争はアメリカいとって「漁夫の利」になっているのです。
 結果的に、ロシアとウクライナは「アメリカの掌の上で踊らされている」ようなもので、その音頭をとっているのが、ドイツやフランスなどのNATO加盟国と日本です。
最終兵器

『IQ173のアインシュタインの予言』 

 記者からアインシュタインに「第二次世界大戦ではアメリカの原子爆弾が兵器として利用されましたが、第三次世界大戦が起こったら、どのような兵器が使われると思いますか?」という質問に対し、その答えは「第三次世界大戦についてはわかりませんが、第四次大戦ならわかります。石と棍棒でしょう

戦時中、日本国民を好戦的にしたマスコミ

『戦争を推奨した新聞社の公募歌の一部』

 ・肉弾三勇士の歌 (朝日新聞)
 ・アッツ島血戦勇士顕彰国民歌 (朝日新聞)
 ・みんな兵士だ弾丸だ (毎日新聞)
 ・爆弾三勇士の歌 (毎日新聞)
 ・大東亜決戦の歌 (毎日新聞)
 ・空襲なんぞ恐るべき (毎日新聞)

『対外強硬論を煽った戦犯マスコミ』

 戦時中、マスコミは、言論統制の「被害者」という主張がある一方で、政府の外交政策を「弱腰」「軟弱外交」という形で糾弾し、対外強硬論を煽り、開戦を主張するなど、国民を開戦支持に導く役割も果たしました。
 政府の決断が間違うと膨大な人命が犠牲になります。戦時中、沖縄戦、東京大空襲、広島、長崎原爆投下、すべて政府の状況判断と決断が甘かったために、100万人以上の無防備の一般市民が米軍の犠牲になりました。

『愚かな国民には愚かな政府』 

 かつて、ある評論家は言いました。「○○総理はバカだ。しかもただのバカではなく病気である。しかし、彼が首相の座にいるのは、私たち自身が病気だからである。」と。この愚かな政権とその取り巻きによって、日本という国が破壊されてしまうでしょう。
おわり
 2023/06/28 石川栄一
目次
親のしつけ
 最近、問題になっているSNSを悪用した青少年による凶悪犯罪などを見ますと、どうも「親の仕付」がなっていないような気がしてなりません。
 私が子供の頃は、お年寄りを騙してお金を巻き上げることなど、考えられませんでした。現在は、「高齢者を食い物」にしている業者が大勢います。高価な羽毛布団を大量に売りつける訪問販売業者。あるいは認知症のお年寄りを騙して、先物取引、高配当や高利率をうたった投資商品。更に高額なリフォームなど、詐欺罪には問えない悪質な商法も罷り通っています。

 そのような詐欺的な行為を繰り返す業者は、親からどのような仕付けをされたのでしょうか。親が変な仕付をしますと、平気でお年寄りを騙す、トンでもない人間が出来てしまうと言うことでしょう。
 人は皆、生まれながらにして平等であるはずですが、子供は、親の収入や生活環境によって、どうしても影響を受けてしまいます。
 古今東西を問わず、ある人は栄華栄達を成し遂げ、ある人は借金地獄で苦しみます。私は、額に汗して働く者が報われる社会になって貰いたいと、いつも願っています。

この子の七つのお祝いに (1982松竹)
 とおりゃんせ とおりゃんせ ここはどこの 細道じゃ
...母から娘へ 一枚の手型が奏でる"殺し"の子守唄。
[原作] 斎藤澪 [制作] 角川春樹 [監督] 増村保造 [主演] 岩下志麻
予告編『この子の七つのお祝いに』 松竹DVD倶楽部

 『この子の七つのお祝いに (あらすじ)』

 ある少女が、母親(岸田今日子)から毎日のように「お前のお父さんは悪いお父さんだから、私が死んだら仇を討っておくれ」と言われながら育ち、そして母親は自殺してしまいます。
 成長した女性(岩下志麻)は、手形を頼りに、父親を探す過程で連続殺人を起こします。そして、父親(芦田伸介)が現れたとき、女性は、亡き母の遺言通り、父親を殺そうとしますが、真相を聞かされ・・・。


 この映画では、自殺した母親の本当の子供は、戦後の混乱期に「ネズミにかじられて死んでしまった」という設定ですから、その頃の日本の状況が分かるような気がします。
 私が、超貧乏生活の環境で生まれ育ったのも、戦後の混乱期でした。
 私の母親に聞かされた話ですが、なんと、小さいネズミが布団の中に潜んでいて、赤ん坊の私の隣に寝ていたそうです。
 母親はビックリして、そのネズミのしっぽを持って、叩きつぶしたといいますから、いやあ、昔の母親って強かったんですね。
おわり
 2023/06/26 石川栄一
目次
 
テレビを見ると馬鹿になる
<愚民化を推進するNHKも民放も消えてほしい!>
 最近のテレビ番組は本当につまらないと思います。
 テレビ局はバカ騒ぎのバラエティ番組を大量生産!最低の下の下。よくまあ、このようなつまらない番組を考えつくものだとつくづく感心します。
 戦時中、大本営発表のNHKやフジ・サンケイ・読売などの御用マスコミは、反中、反露、反北、反共プロパガンダと自民党政権の広報部隊!。お金のかからない連続再放送、再々放送、再々再放送にコマーシャルばかり。
 愚民化を推進するテレビ局は日本から消えてほしいですね。

テレビを視るほど馬鹿になる

「テレビ=大衆を馬鹿にする装置」

 アメリカの刑務所では、テレビ番組を流し続けることによって囚人を大人しくさせます。テレビをずっと見ていると、前頭葉という自発的に考える脳の部位がドンドン退化して家畜のようになるのです。
 ニホンでは、小泉政権が構造改革(おカネ持ちだけを優遇する社会計画)を開始して以降、長時間のバラエティ番組やお笑い番組が編成されていますが、これは視聴者である国民の思考力を奪い、資本家にとって都合のよい法律を作るための手段だと指摘されています。このように国策として国民の白痴化を進めることを『衆愚主義』と言います。

元民放連会長(元TBS会長) 井上 弘氏 名言集
テレビは洗脳装置。嘘でも放送しちゃえばそれが真実。
  (1998年 TBS副社長時代)
社会を支配しているのはテレビ。これからは私が日本を支配するわ
  けです。(2002年 社長就任時)
日本人はバカばかりだから、我々テレビ人が指導監督してやっとる
  んです。(2003年)
君たちは選ばれた人間だ。 君たちは報道によって世の中を動かす側
  の人間。対して一般国民は我々の情報によって動かされる人間だ。
  日本は選ばれた人間である我々によって白にも黒にもなる。
全文
(学者先生方 上から7人目)
 
「テレビを見ると馬鹿になる」
土屋敏男氏
(元日本テレビ)
 見ている人のことを、かなりモノがわからない人だと想定して、その人たちにどう見せるかと工夫しているんです。もう”馬鹿にどう見せるか”、どこかの所ではみんながそう思っているようなフシがありますね。
大橋巨泉氏  勝ち組とか金持ちとかインテリが、テレビを見なくなっただけなんですよ 。 負け組、貧乏人、それから”程度の低い人が見ている”んです。テレビは今に貧困層の王様になるはずです。
池田信夫氏
(元NHK)
 私がNHKに勤務していたころ教わったのは、典型的な視聴者は、50歳の専業主婦で高卒だと思えということだった。 ”1億人の知的水準の平均値は、当ブログの読者には想像もできないぐらい低い”のだ。

 国民も、テレビの馬鹿番組ばかり見ないで、無能な検討氏=岸田政権や「マイナンバーカード」のトラブルなどについて、もっと怒らなければならないと思いますが、多くの国民は、歴代自民党政権による御用マスコミを利用した「国民総白痴化政策」により、怒る気力も無くなっているように思います。
おわり
 2023/06/24 石川栄一
目次
「豚と人間」 高速バス・トラック事故
 先日6月18日、八雲町で高速バスにトラックが衝突し5人が死亡、12人が重軽傷を負いました。一方、大型トラックに積まれていた豚は30頭中、重傷ですが死亡はゼロということです。安全ベルトをしていない豚の死亡がゼロというのは奇跡的です。
 しかし、命が助かった豚はケガが重いため安楽死処分されるとのこと。もともと豚は、本件の大型トラックで八雲町の加工場に運ぶ途中で、殺される運命だったので仕方がありません。逃走中の豚も殺されるのが分かっていたのかも知れません。豚は生後180日、およそ生体重量110kgで出荷されるそうです。
 大型トラックに積まれた豚が30頭だとすると、積荷である豚の総重量は、
「110kg×30」で、3300kg(3.3トン)にもなります。

 今回の事故の原因はまだ調査中のようですが、緩やかなカーブで遠心力が働き、総重量3300kgの豚が右側に片寄ったことにより、運転手はハンドルを取られた可能性もあります。
 一般的な積荷なら固定できますが、豚ですから固定できません。一般の人は豚はおとなしいというイメージを持たれているかも知れませんが、彼らはイノシシと同じ部類ですから走り回ります。私も大学の養豚舎で数頭の豚がイノシシのように集団で走り回っているのを見たことがあります。

 今回の衝突事故でケガをした豚は、加工場に運ばれる途中ですから、本能的に殺されることを知っています。大型トラックの中で豚が集団で走り回っていたため、運転手がハンドルを取られたことにより進行方向のコントロールが出来なくなった可能性もあります。

 ニュースでは、大型トラックの「ブレーキ痕が無い」と言われていますが、総重量3300kgの豚を積んだ時速60キロの大型トラックの制動距離は、乾いた舗装道路でも、40m~50mもあります。もしも対向車の発見が遅れた場合、ハンドルで衝突を回避するしか方法はありません。しかしハンドルが取られた場合、今回の高速バスとの衝突事故になった可能性もあります。

 豚と人間を同一に扱っているわけではありませんが、幸せに楽しく生きたいという気持ちは、豚も同じだと思います。
「大沼公園と駒ヶ岳」八雲町から車で約1時間
撮影:石川栄一

 連日、悲惨な交通事故が多発しております。
 しかし毎度の事ながら、警察の原因調査によって、ドライバーの「わき見運転」や「居眠り運転」、「スピードの出し過ぎ」、「ハンドル操作の誤り」などの理由で処理されてしまい、しかも総てドライバーの責任にされてしまう場合が多いのが現実です。
 しかし、それでは、国道や道道、市町村道の各所に設置している事故多発地帯の看板に矛盾があると思います。つまり「交通システム(道路の特性など)」にも事故の原因があるのは当然です。
 かつて、NHKの交通事故防止キャンペーンにおいても「危険なのは、クルマではなく、運転するドライバーである」と印象づける放送をしていました。また、「時速40kmではカーブを曲がり切れても、時速50kmでは曲がり切れない」などと「速度のみを基準」として事故を起こす確率を判断しているから呆れてしまいます。

 クルマというのは、1人乗車と4人乗車、車高や形状、路面や気候など、あらゆる条件で、ドライバーの運転操作とその結果(速度や方向など)に至るクルマの特性などのパラメータが変わってしまうのです。
 たとえば速度だけではなく、クルマの重量、1人乗車ではカーブを曲がり切れても、4人乗車では曲がり切れない場合もあります。
 以上のように交通事故は「ドライバーの運転技術」と「クルマの性能」そして「交通システム」の三要因が重なり合って起こるのです。
おわり
 2023/06/21 石川栄一
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戦争を始めた者は、戦争には行かない
 いつの時代でも金持ちが戦争を起こし、貧乏人が戦死するのが戦争です。
 戦争は、常に支配階級が戦争を始めてきました。常に庶民が徴兵され戦争を戦ってきました。支配者階級は、国民のためではなく、支配者階級自身の利益を守るために戦争を始めるのです。なぜなら失う物が大きいからです。

 いつの世でも「弱者は死んでもよい人間」として扱われます。
 元・皇軍一兵卒だった私の父は、「死んでもよい人間は『「一銭五厘 「召集令状」(戦時中の葉書の郵便料金)』で招集され戦死した」と言い残しました。
 日米開戦(1941年12月8日、日本軍による真珠湾攻撃)も、宣戦布告まで、日本国民には秘密にされました。戦争を始めるためには、自国民にも秘密にしなければなりません。しかし「戦争を始めた者は戦争には行きません」。若い人たちが徴兵され、花と散る運命なのです。

 もし今、日本が戦争を始めたら、勝っても負けても、現在のウクライナと同様に国土は焼け野原です。
 日米安保条約で「アメリカには日本防衛の義務がある」というのは、まやかしで、国家間の「契約」である以上、「ギブ&テイク」の取り決めなのです。
 仮に、日本が中国から軍事攻撃を受けたとしても、侵攻軍撃退のための米軍の大規模戦闘部隊を日本に派遣することに賛成するアメリカ国民はほとんどいないでしょう。
 従って第三次世界大戦に引き起こす恐れのある戦争にアメリカ連邦議会、そしてアメリカ政府がゴーサインを出すことはあり得ず、日米安保条約の基本は、米軍基地の提供と自衛隊の後方支援のみなのです。要するに日中問題は当事者同士で解決してくれと言うことです。
 そもそも、アメリカが守った国などどこにもないでしょう。ベトナムでは米軍完敗。アフガンでも米軍撤退、シリア、イラクでは泥沼で内戦状態です。

白黒写真をカラー化
 「大叔父の出征記念」昭和10年頃
私の母はまだ小学生(二列目、左から二人目)

 戦争とは、端的に言いますと、国家間の覇権争いや領土争いです。
 また、戦国時代や明治維新の戊辰戦争や西南戦争などの内戦もありましたが、これは同じ民族同士の戦争でした。

 有名な十字軍の遠征というのは、キリスト教徒とイスラム教徒の戦争です。
 十字軍は、中世(11世紀初期から13世紀後期)に、西ヨーロッパのキリスト教、主にカトリック教会の諸国が、聖地エルサレムをイスラム教諸国から奪還することを目的に、9回に渡って派遣した遠征軍でしたが、いずれもイスラムの包囲網の中に孤立したキリスト教の聖地の救援に直接影響を与えることなく、敗退するという結果になりました。
 また、宗教戦争というのもありました。
 それは、宗教上の問題が原因で生じた戦争であり、一般には、宗教改革後の16-17世紀、ヨーロッパにおけるカトリックとプロテスタントの対立から起こった一連の戦争を指しています。しかし、必ずしも宗教上の対立のみではなく、政治的な利害も複雑にからみ、深刻な争いとなりました。

 ところで、キリスト教の精神は、神の下では皆平等であるということでしたが、ヨーロッパの王族貴族は、神権を振りかざし、このキリスト教を利用して国家を治めていました。
 宗教を利用して国を治めていたのはキリスト教の国家のみではなく、イスラム教もヒンズー教も皆同じです。戦前の日本も、天皇を「現人神」として崇めていました。人間は皆、神には弱いですからね。

 北朝鮮のミサイルだ!、中国の台湾侵攻だ!、尖閣だ!等という前に、外交で平和交渉をするべきでしょう。そもそも、食料や鉄や油も自給できない日本が、戦争など出来るわけがないのです。
おわり
 2023/06/11 石川栄一
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隣の芝生は青く見える
 欲は、七欲あるといわれてます。食欲、金銭欲、物欲、色欲、権力欲、名誉欲、睡眠欲です。人間には欲望は必要不可欠なものですが、欲をコントロールできなければ、人間ではなくなるでしょう。
 国民の意識も気力もばらばらであるのは当然です。
 多くの国民は「うらみ(憤り憎む気持ち。怨恨)。つらみ(つらい気持ち)。ひがみ(相手の長所や幸福などを良しとせず、悪く思ったり憎んだりする気持ち)。そねみ(嫉妬)」を少なからず持っています。

「隣の芝生は青く見える」の意味

隣の芝生は青く見える」は、本当は大した差がなくても他人の物がよりよく見えてしまうということを言う場合に使われます。そのため、そもそも差が歴然としている場合に使う言葉としては適していません。

「隣の芝生は青く見える」の類義語

■ 隣の花は赤い:他人の持つものが何でもよく見えて羨ましく思う事。
■ 隣のじんだみそ:他人の持つものは何でもよく見える事。
■ 他人の飯は白い:他人の持つものはなんでもよく見える事。
■ 内の米の飯より隣の麦飯:他人の持つものは何でもよく見える事
■ 無いものねだり:自分にないものをなんとしても欲しがる事。
 人間は「感情の動物」とも言われるように、当然と言えば当然です。その感情は、権力者やその取り巻き連中に向けられるのなら大いに結構なことと思いますが、残念ながら、同じ層(庶民)にも向けられます。
 しかも弱い者いじめや、足の引っ張り合いが日常茶番時になっています。これじゃあ、いつまで経っても、国民が一致団結することはできないでしょう。
 国民の意識が纏まってこそ、今の政治を良くすることができる筈です。

国指定名勝『横浜 三渓園』
2003年6月 撮影 石川栄一

 更に、もっと大きな問題があります。
 現在の少子高齢化や貧困問題、教育問題など大きな問題改善のために、多くの国民が、声高らかに「増税反対」や「大幅賃上げ」を叫び、「自民党政権打倒」を目指して闘ったとしても、その期待を担い、受け皿となる「政党」が分裂したり、崩壊したり、あるいは虚弱であるということです。

 これでは、何百、何千機もの戦闘機が、社会と国民のために勇ましく闘っているのに、肝心の「母艦(航空母艦)」が大破や大火災、そして沈没しそうな状況と同様ということです。
 このままでは、全機墜落してしまうでしょう。
 現在の状態では、今年予想される衆議院選挙までに、野党に追い風は吹かないかも知れませんが、岸田総理の親バカ人事とバカ息子問題や不祥事続きのマイナンバーカード問題などで自民党に逆風が吹けば、十分勝算はあります。

『孫子』より 「全般的特徴」

非好戦的 :戦争を簡単に起こすことや、長期戦による国力消耗を戒める。この点について 老子思想との類縁性を指摘する研究もある。
百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」(謀攻篇)
現実主義 :緻密な観察眼に基づき、戦争の様々な様相を区別し、それに対応した記述を行う。「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」(謀攻篇)
主導権の重視 :「善く攻むる者には、敵、其の守る所を知らず。善く守る者は、敵、其の攻むる所を知らず」(虚実篇)
おわり
 2023/06/09 石川栄一
目次
子供の頃の遊びと自由研究
 70年前、私が小学生の頃は、家のそとで遊ぶことがほとんどでした。友達の種類も、同級生と近所の子供らと二種類ありました。
 小学校の同級生とは、昼休みに、よく「三つ並べ」をして遊んだものです。
 三つ並べというゲームは、石筆で地面に小さいゲーム板を描き、小石を対面に三個づつ並べて、相手と交互に動かし、自分の石、三個を先に相手側の石の場所3カ所に並べた方が勝ちというゲームです。

 このゲームは石筆(なければ、石コロで地面にマーキングすればよい)と小石があれば、どこでも楽しめるゲームで、子供の遊び用具が少なかった時代(と言うよりも貧乏で買えなかった時代)では、もっともポピュラーな遊びでした。

 他の遊びは、「けんけんぱ」や「縄跳び」、「三角ベース」、「かくれんぼ」や「缶蹴り」、「鬼ごっこ」や「ビー玉」や「パッチ」そして「汽車ぽっぽごっこ」など、日が暮れるまで、外遊びを楽しみました。家に帰るのは夕食のときです。

文部省唱歌「汽車ぽっぽごっこ」、正しくは「電車ごっこ」

 歌詞『電車ごっこ』1番

運転手は君だ 車掌は僕だ
あとの四人が 電車のお客
お乗りはお早く
動きます ちんちん
歌詞『電車ごっこ』2番 札幌駅1番ホームに到着した蒸気機関車
運転手は上手 電車は早い
つぎは上野の公園前だ
お降りはお早く
動きます ちんちん
  特急オホーツク(283系)気動車

 なぜ、「電車ごっこ」ではなく「汽車ぽっぽごっこ」だったのか。
 色々考えてみると、当時、北海道の鉄道には、電車は走っておらず、蒸気機関車のみだったからのようです。
 北海道は、現在も非電化区間が多く、「札幌ー稚内」や「札幌ー網走」など長距離路線は気動車(ディーゼル)特急が運行しています。

 自慢ではありませんが、家で勉強した記憶はありません。宿題も少なかったように思います。あったとしても、宿題をやったという記憶はありませんね。
 夏休み帳や冬休み帳はあったのですが、学校が始まる2~3日前にまとめてやったと思います。
 家が貧乏でしたので、小学4年生頃から、小遣い銭稼ぎのために「報道関係」のアルバイトをしていました。「報道関係」と申しましても、「新聞配達」なんですが、結構な小遣いになりました。

 お金持ちの家の子供は、ピアノやヴァイオリンを習ったり、家庭教師をつけたりしていましたが、うちは貧乏(幼なじみからは、日本一の貧乏人などと呼ばれていた)でしたので、全く考えられませんでした。

 夏休みや冬休みで思い出すのは「肝油ドロップ」です。ビタミンやカルシウムを補うために、担任に勧められて買ったのですが、一日一個しか食べられないのに、おやつ代わりに食べてしまい数日でなくなりました。
 夏休みや冬休みには「肝油」が沢山食べられるので楽しみでした。

怪獣のように見えますが、セミ(幼虫)の抜け殻です。

 自由研究は楽しかったですね。
 小学4年生の時、札幌円山公園で、セミの幼虫を沢山捕ってきて「セミの変態」を数枚の絵に時系列で描いて提出したところ、担任の女性教師から「栄ちゃん(私のあだ名)、ほんとにこうなるの」と聞かれた時、私は「先生でも知らないことがあるんだ」と多少の優越感に浸りました。

 いままでの通信簿の成績が、ほとんどの教科で3と2(五段階評価時代)でしたが、小学4年生の三学期頃から、理科と図工(図画工作)と音楽が、二階級特進でに上がりました。メデタシメデタシ。
 「セミの変態」と音楽は全く関係ありませんが、担任の女性教師は音楽の先生でもあったので、評価5の枠(五人程度)の中に適当な生徒がいなかったので、私を入れてくれたのでしょう、と思いました。
おわり
 2023/06/07 石川栄一
目次
支持政党
私には、特に支持政党はありません。
 父親は社会党支持でしたし、母方の大叔母は自民党支持で、昔、町村金五北海道知事の後援会にも入っていて活動的でした。産婆さんでしたので、顔も広かったようです。私もその大叔母に取り上げられた一人です。
 なぜ父親は社会党支持なのか、その理由というのは、社会主義では国民が経済的に平等になり「貧富の差はなくなる」ということでした。

 それに対して、自民党支持の大叔母は、平等などあり得ないと言います。その理由は、たとえば国民に100万円(当時70年前、100万円持てば100万長者と言われていた)を平等に与えたとしても、ある者は上手に活用し、またある者は浪費して一文無しになると言うのです。ですから、欲望が渦巻く人間社会では永久に「貧富の差などなくなるわけが無い」と言います。

 社会党支持の父親と、大叔母は馬が合いません。大叔母は、父と母の仲人なのに残念ですね。私が子供の頃、大叔母の姪の母は、父からいつも「自民党に投票するのなら家から出て行け」と言われていました。私は子供ながら、自民党は相当な悪党なんだと思いましたね。

 「父と母」青函連絡船ロビーにて

 私が高校生の頃、その産婆の大叔母から、「町村金五後援会」で事務員をしている若い女性のテレビ修理を依頼されたことがありました。
 家の場所は、札幌医大近くのアパートの二階で、一人暮らしのようで、北海道知事の事務員の家にしては、6畳間くらいの部屋で、小さな机の上に位牌が有り、なんとなく質素で寂しく暗い部屋でした。テレビの修理は、真空管を一本交換しただけで、すぐに直りました。
 これに関しては、私の父親は何も言えませんでした。

 私の親戚には、昔から社会党支持者の方が多かったように思います。
 私が北大職員当時の教職員組合には共産党支持者が多かったので『共産アレルギー』はありません。ただ、教職員組合との意見が異なれば、簡単に外され、昨日の友は、今日の敵になってしまいます。

 人間の考え方なんか、一人ひとり異なるのは当然で、全く同じわけがないのです。すべての人々の考え方が同じ事態が、私は異常であると思っています。
 従って、私は自分の意見を他人に押し付けたりはしません。
 その逆に、意見を押し付けられるのが嫌いです。
 「我が道を行く」のが自分流の生き方だと思っております。
 しかし自民党政権にはうんざりしています。なんとかして潰したいです。
 私は、七度生まれ変わっても、自民党政権を打倒したいと思っています。
 「人は一代、名は末代」
 これからも、悔いの無い生き方をしたいと思います。
おわり
 2023/06/03 石川栄一
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カエル
 最近、「カエルの鳴き声がうるさい」などと、田んぼの持ち主に苦情が来たり、丸亀製麺「シェイクうどん」にカエル混入といった話題になっているカエルですが、私が子供の頃は、もう家の周りにカエルがたくさんいましたね。

 今から70年以上前、私が3才くらいの頃ですが、母の実家がある黒松内村でのある日、叔父たち(と言ってもまだ十代でした)と遊んでいました。
 夜、叔父は隣に住む友人の家に行くと言って出かけました。隣の家と言っても500mくらい離れています。私も叔父の後を追い外に出たら、街灯も何も無いので、周りは真っ暗で、カエルの大合唱で心細くなり、家に逃げ帰った記憶があります。
 その頃の黒松内村は、電気もガスも水道もない田舎です。照明はランプを使い、煮炊きの燃料は薪でした。水は手押しポンプで汲み上げていましたので、相当な省エネです。
 そのような生活をしながら家族7人が暮らしていたのですから、電気・ガス・水道がなければ生きていけない現代の生活は贅沢すぎるくらいですね。

白黒写真をカラー化
1958年頃の札幌市北区北32条西5丁目付近
私が11才の頃の自宅付近。ここもカエルが多かったですね。
現在の札幌市北区北32条西5丁目付近

 さて、カエルですが、一匹でも相当な音量です。
 47年前、西区に自宅を新築した当時、カエルの声がうるさいので窓を開けて見たら、すぐに鳴き声が止まりました。庭に作りたての池の周りを見たら、石の上に小さな青カエルが一匹見えました。おそらく大きな鳴き声で仲間でも呼んでいたのでしょう。
 「カエルの鳴き声がうるさい」という住民の気持ちは分かりますが、住宅に騒音対策するしか方法は無いでしょうね。こういう人は、公園で遊ぶ「子どもの声がうるさい」とか「運動会の声や音がうるさい」などと騒ぐんでしょうね。
 自分が子供だった頃を忘れているようです。
おわり
 2023/05/31 石川栄一
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検討氏「検討おじさん」=岸田政権
 私は、あれも検討、これも検討と「検討します」と言いながら、なかなか実行に移さない岸田政権。そしてそれに対する国民の反応をみて、ある人物の言葉を思い出しました。それは、第2次大戦末期の1945年4月、ルーズベルト大統領の急死により、米国大統領に就任したトルーマンです。

<トルーマン回顧録>より
 日本は、軍人をボスとする封建組織のなかの奴隷国であった。そこで一般の人は、一方のボス(天皇)のもとから、他方のボス(占領軍)のもとに切りかわったわけである。彼ら多くの者は、この切りかえは、新しい政権のもとに「生計が保たれていければ別に大したことではない」のである。


 端的に言えば、「日本人の多くは、誰がボスになっても、食べていければよい」という意味でしょう。これを今の日本人に当てはめると、
 岸田政権が、「検討します」とホラを吹いても「日本人の多くは、食べていければよい」
 岸田政権が、巨額な税金を海外にバラマキ、無駄に使い、また的外れな「異次元の少子化対策」で医療保険料などの引き上げをしても、「日本人の多くは、食べていければよい」
 岸田政権が少子化対策の愚策、社会保険料の月額500円上乗せで、ステルス値上げをしても、「日本人の多くは、食べていければよい」
 岸田政権が、ウクライナ復興の巨額費用財源として「大増税」しても、「日本人の多くは、食べていければよい」
 岸田政権のせいで、ポンコツ原発を稼働させ、原発事故が多発しても、「日本人の多くは、食べていければよい」

 今の日本人は、岸田政権の言うがままになっていますので、やりたい放題でしょう。色即是空・空即是色 合掌!
おわり
 2023/05/27 石川栄一
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ゼロからの復活
 北海道、私が若い頃は、革新系(社会党)が強かったのですが、今は保守系が強くなりました。それは、今がよければそれで良いからです。将来のことは考えない。いや考えたくもない。当然、他人のことも考えない。まあ、半数近くは投票にさえ行かないんですから、若い人には、政治のことなどどうでも良いとしか思えません。


 歴史的に見て、戦後、大きな問題があっても、選挙に勝利するのはいつも保守の自民党です。
 「60年安保」後の総選挙でも自民党が勝利。「黒い霧」問題後の総選挙でも自民党が勝利。「70年安保」前の総選挙でも自民党が勝利。旧細川内閣や鳩山内閣にしても、元はといえば自民党。

 外圧なければ日本は変わりません。
 古くは白村江の戦い(倭国・百済連合軍と唐・新羅連合軍との戦争)での倭国(大和朝廷軍)大敗北→大和王朝から律令国家日本へ。
 元寇→鎌倉幕府滅亡へ。
 黒船来航→徳川幕府終焉へ。
 太平洋戦争敗戦→専制君主制終焉。

 そして、ロシア・ウクライナ戦争泥沼化→第三次世界大戦へ?
 もしも、革新系が政権を握るとしたら、完全に日本が崩壊してからになると思います。その時、日本は、ゼロから出直さなければなりません。
おわり
 2023/05/25 石川栄一
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ロシア・ウクライナ戦争
 世界ではロシア・ウクライナ戦争で世界大戦になるかもしれないと大変なようですが、所詮、スラブ民族同士の争いであり、日本は関与しない方がよいと考えております。
 ウクライナの大統領もプーチンさんの要求を受け入れ「NATOには加盟せず中立を守ります」とでも暫定的に答えておけば、現在のような多数の一般市民が犠牲になる戦争にならなかったと思います。プーチンさんだっていつかは必ず寿命が尽きます。その時、改めてNATOに加盟すれば良いのです。

 そもそも、ロシア軍の前身は、ウクライナ出身で当時、ソ連幹部だったトロッキー[※1]が作った赤軍(ソ連軍)であり、ウクライナ軍とは兄弟同士のようなものです。
 今回のウクライナ戦争で一番利益を得ているのはアメリカでしょう。
 スラブ人[※2]同士を殺し合いさせて、支援という名を借りたウクライナ軍事特需で「漁夫の利」を得ようとしているのです。

 また、中国の人民解放軍が台湾に侵攻したら、今度はアジア人同士を殺し合いさせて、アメリカは一滴の血を流さずに、漁夫の利を得るでしょう。
 「力による現状変更」を許さないと言っても、「力による現状変更」で領土を拡張してきたのは、欧米の先進国であり、その茶坊主役が日本や韓国などの拝金主義国なのです。

 私は、日本による大東亜戦争の戦争責任は、昭和天皇にあると思っておりましたが、当時の軍部による本土決戦の策動を退け、ポツダム宣言を受諾して無条件降伏したことは英断だったと思います。
 もし「本土決戦=一億玉砕」になれば、現在のウクライナと同様に、多くの住民が巻き込まれた沖縄戦のように、未曽有の人的、物的被害に見舞われたことでしょう。
 現在、日本は、欧米に焚きつけられて、火中の栗を拾う必要はないと思っております。私には愛国心はありません。あるのは家族を守ることだけです。

 その理由は、現時点での国家とは、資本主義でも共産主義でも、資産家や富裕層などの有産階級と特権階級のためにあるようなものです。
 強いて言えば、地球は人類だけのためにあるのではないと思っています。
 哺乳類や爬虫類、魚類、鳥類、昆虫、そして植物など、あらゆる生物のために地球があるのです。



(本文は昨年の6月に近況報告で述べたことです)


[※1] レフ・トロツキー(ウクライナ出身のソビエト連邦の政治家)
 1879年~1940年:1917年のロシア十月革命における指導者の1人であり、ウラジーミル・レーニンに次ぐ中央委員会の一員であった。
 赤軍の創設者および指揮官として、ソビエト連邦の初期の頃には外務人民委員(外相)として外交問題を担当。ソ連共産党政治局員の1人でもあった。
 1920年代、政策を巡って政治局内の多数派と対立、「左翼反対派」を結成した。しかし、権力闘争に敗れたトロツキーはソ連共産党を除名された。
 1927年には政府・党の全役職を解任され、1928年に中央アジアのアルマ・アタ(現在のカザフスタンのアルマトイ)へ、1929年にはソビエト連邦から国外追放されるに至った。

[※2] スラヴ人は、中欧・東欧に居住し、インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派に属する言語を話す諸民族集団である。
 ひとつの民族を指すのではなく、本来は言語学的な分類に過ぎない。東スラヴ人(ウクライナ人、ベラルーシ人、ロシア人)・西スラヴ人(スロバキア人、チェコ人、ポーランド人)・南スラヴ人(クロアチア人、セルビア人、ブルガリア人など)に分けられる。
 言語の共通性は見られ、特に西スラヴと東スラヴは時により北スラヴと分類されることがある。(Wikipedia)
おわり
 2023/05/22 石川栄一
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邪馬台国と国家の消滅
私は将来、国家は消滅そして人類も消滅すると思います。
 歴史書では、紀元前2700年頃までに、シュメール人という民族が、ウル、ウルクなどの都市国家を形成し神権政治を行い、また楔形文字とよばれる文字も発明されたとあります。
 それまでの人類は、20万年ほど前に、アフリカに出現した新人から枝分かれして、ヨーロッパやアジアそして全世界に移動していきます。

 日本には、縄文時代までは国家というものは無かったわけです。やがて、中国大陸や太平洋などから渡ってきた渡来人と、我が国の縄文人が同化した弥生時代の頃から、国家が形成され現在に至っています。


 弥生時代から稲作が始まると共に、日本列島全土で領地の勢力争いが起こり、日本列島の富める国、強い国が弱い国を支配する時代になって行きます。
 その頃から、奴隷制が起こります。邪馬台国の卑弥呼の時代も奴隷制だったわけです。『魏志倭人伝』にも邪馬台国の卑弥呼は、魏王朝に大勢の奴隷を献上したと記載されています。

卑弥呼」とはいったい何者でしょうか。『魏志倭人伝』の歴史書「三国志」の中の「魏書」には「卑弥呼は鬼道に仕え、よく大衆を惑わし、その姿を見せなかった。生涯夫をもたず、政治は弟の補佐によって行なわれた」と記されていると言います。

 そもそも『卑弥呼』の『』は「いやしい」とか「地位や身分が低い」という意味です。これは明らかに当て字ですね。それにしても、このような名前をいくら魏王朝の君主が名付けたと言っても、『卑弥呼』様は、おとなしく受け入れたのでしょうか。一方の魏王朝から見れば、それだけ邪馬台国は野蛮な弱小国だったのでしょう。
  ところで、「邪馬台国」の呼び名についてですが、日本語は、室町時代末期までは、現代とは、読み方や発音がぜんぜん異なっており、今の日本人には全く通じないといわれています。

 更に、二千年も遠い昔の古代の日本人(弥生人)が「邪馬壹国」の文字を「やまたいこく」と読んだかどうか分かりません。
 もっと違う読み方があったことも考えられるのです。その理由は、当時の言葉は現代の日本語とは相当、異なっていたからです。

 さて国家ですが、国家を無くすには国境を無くすと共に、地球を一つの政府にしなければならないわけです。
 ちょうど、アニメ動画「宇宙戦艦ヤマト」に登場する『地球連邦政府』のようなものですね。こうすることにより人種の差別もなくなり、地球上の人類がすべて平等で平和に暮らせるようになるのです。
 現在のロシア・ウクライナ戦争や中国・台湾問題、ミャンマー紛争やパレスチナ問題もなくなるでしょう。

 私は何主義者でもありませんが、強いていえば、「無国家主義者」と言ったほうがいいかも知れません。資本主義者でも社会主義者でも、また無政府主義者でもない「無国家主義者」です。
 つまり、地球上の国家を統一して「地球連邦政府」をつくり、宇宙社会の一員になるというのが夢です。
 千年後、もし人類が滅亡せずに発展していたら、地球の民族は統一されていると信じています。
おわり
 2023/05/20 石川栄一
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ヒグマ対策
 初夏、すがすがしい季節。北海道では今年も冬眠から目覚めたヒグマが、人間界に出現して住民を悩ませています。ヒグマから見れば、人間がヒグマの領域に侵入しているといえます。また、最近では釣り人がヒグマに襲われて死者も出ています。ヒグマは、この季節が一番腹を空かせており、特に子連れの母グマは要注意です。


 ヒグマは雑食ですので当然、人間も襲います。そのため登山では、熊除けの鈴や笛をならしながら登りますが、場合によっては、ロケット花火などを打ち上げることもあります。ヒグマは大きな音や、火薬の臭いを嫌うようです。
 しかし、運悪くヒグマと対面したときは、睨めっこしましょう。死んだふりはいけません。物を差し出すのもダメですね。もし、ヒグマにあげる物がなくなったら「次はお前の番だ」というように、食われてしまいます。

 登山中、最悪の状態で、ヒグマが襲ってきたら、リーダーに戦って貰うしか他に方法はないでしょうね。他のメンバーはその隙に逃げることです。
 また、ヒグマと遭遇した場合、肩車をして助かったという例や、コウモリ傘を開いて助かったという例もあります。ヒグマには自分よりも大きなものは襲わないという習性があるようですが定かではありません。

 逃げ方にも気をつけなければなりません。
 基本は、ヒグマに背中を見せないように後ずさりするのです。そしてヒグマが見えなくなったら、一目散に逃げましょう。

 私も、芦別岳に登山をしたとき、旧道の北尾根の地獄谷付近でヒグマと遭遇しました。幸運にも、こちらが多勢だったせいか、ヒグマが起ち上がったかと思ったら、急な斜面、しかもハイマツの上をポンポンポンと飛ぶように降りていきました。すごいスピードでビックリしましたね。あのスピードで追いかけられたら、まず助からないでしょう。

 かつて北海道は、ヒグマやエゾシカ、キタキツネなど野生動物の天国だったのです。人間と共存できるようになれば良いですね。

 50年以上前に日高山脈で福岡大生がヒグマに襲われ、三人が食い殺されました。原因は、はっきりとは分かりませんが、ヒグマに取られたものを、取り返そうとしたからと言われています。
 福岡大生は、ヒグマを甘く見ていたのでしょう。


福岡大ワンゲル部・ヒグマ襲撃事件

【事件概要】
 1970年7月、日高山脈を縦走せんとしていた福岡大学ワンゲル部5名が執拗にヒグマに襲われ、3人が次々と命を落としていった。
※ワンゲル(ワンダーフォーゲル) ドイツ語で渡り鳥を意味する。20世紀初頭、青少年の間に、山野を徒歩旅行し、自然と親しみながら心身を鍛えようとする運動が始まり、これをワンダーフォーゲルと呼んだ。戦後、日本でもこの運動が広がり、ハードな「山登り」を行う山岳部とは異なり、「山歩き」「自然散策」というイメージが強く、そこが学生の人気を集めた。
福岡大ワンゲル部 ヒグマ襲撃事件
遭難したメンバー達の救助隊が編成された。だがハンターたちが発見したのは3人の変わり果てた遺体だった。着衣は剥ぎ取られ、裸にベルトだけが巻かれている状態だった。顔半分がなかったり、腹部から腸が引きずり出されるなど、目を背けたくなる光景だった。
「福岡大ワンゲル部・ヒグマ襲撃事件」より
おわり
 2023/05/19 石川栄一
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元北海道大学大学院工学研究科・工学部 文部科学技官 石川 栄一
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